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本書は、司法研修所検察教官室を経たベテランの法律家が、それぞれの実務経験を踏まえ、各構成要件の犯罪事実を提示した上で、解説を行ってきたものであり、昭和40年代からこれまでの刑法改正、裁判例や事件処理等に基づいて改訂を重ねている。
7訂版以降も、たびたび刑法が改正されており、その内容や施行日等の要点については、本書第1編総説第3章に記載しているが、これらの改正については、対象事件数が多く、極めて重要なものであるので、7訂版の内容に、上記の最近の改正内容を盛り込んだのがこの8訂版である。今回の8訂版においても、最近の刑法改正を踏まえ、改正前後における被疑事実の記載例を分かりやすく紹介し、改正内容についてコンパクトな解説も記載している。これまでと同様、法曹実務家、警察官の皆様方において、事件処理のために役立てていただくことを期待している。併せて、研究者、司法修習生、ロースクール生、大学生においても、刑事法の勉強の際、是非、本書を活用して様々な犯罪の被疑事実を理解し、各構成要件の内容や論点等についての具体的なイメージを把握することで、刑事法の理解を一層深め、様々な試験対策等に利用していただきたい。
【本書の特色】
① 犯罪事実の記載例の重要な文言には番号が振ってあり、後述の「注釈」の番号と照らし合わせることで、「犯罪の構成要件」が理解できる本書だけのオリジナルの解説。
② 「注釈」にあたっては、犯罪を構成する個々の事実の意味について最新の「重要判例」を紹介しながら解説を行ない、本書に記載例として掲載されていない多種多様な犯罪事実にも対応できる。
③ 「重要判例」や「関連項目」は、他の章でも解説されている場合には「参照頁で紐付け」されているので、関係がわかりやすく、有機的・立体的に理解できる。
④ 「判例索引」を巻末に掲載。「犯罪事実」という豊富な実例を780件超の実務上重要な判例とともに解説。刑法の条文を事例から理解出来るので、「生きた刑法」がわかる。
⑤ 令和4年法律第67号・令和5年法律第66・67号の改正に対応。掲載されている刑法の条文 は、「懲役・禁錮」と「拘禁刑」のどちらにも対応。
【本書の内容】
〈第1編 総 説〉
第1章 犯罪事実の記載について
1 犯罪と犯罪事実
2 犯罪事実の記載−その①
3 犯罪事実の記載−その②
4 犯罪事実の記載とその構成方法
5 その他の記載について
①被疑者の経歴、性行 ②前科、犯歴 ③犯罪の動機、原因
④被害者の地位・年齢等
6 事実が複数の場合の記載方法
7 被疑者が複数の場合の記載方法
第2章 罪名・罰条の記載について
1 罪名
①刑法犯の罪名 ②特別法犯の罪名 ③未遂罪の罪名
④共犯の罪名 ⑤犯罪事実が複数の場合
2 罰条
第3章 刑法の主な改正経過について
第4章 刑法総論を中心として全体に関係する事項
第1節 不 作 為
1不作為の殺人 2不作為の従犯
第2節 間接正犯
1被害者の行為を利用 2畏怖し意思を抑圧されている刑事未成年者の利用
第3節 原因において自由な行為
第4節 因果関係
1 被害者の体質等に異常があった場合
2 行為後に、被害者側の落度や第三者の行為等の他の事情が生じた場合
①殺人 ②業務上過失致死…ダイビングインストラクターの過失
第5節 実行の着手
1 盗難キャッシュカードを使用してATMで残高を確認した上で預金を窃取しようとしたが、その目的を遂げなかった場合
2 第2行為で死亡させるつもりが第1行為で殺害した場合
第6節 中止未遂
1 着手未遂 2 実行未遂
第7節 正当防衛
〈参考となる最高裁判例〉
1 過剰防衛
第8節 緊急避難
1 過剰避難 2 誤想過剰避難
第9節 その他の違法性阻却
〈参考となる裁判例〉
1 安楽死ー医師による医療行為の中止 2 被害者の承諾
第10節 共 犯
〈共同正犯に関する参考となる最高裁判例〉
1 共犯関係からの離脱
2 教唆ー窃盗、同教唆(235条、61条1項)
3 幇助ー窃盗、同幇助(235条、62条1項)
第11節 そ の 他
1 犯行の日時・場所・方法等の具体的内容が特定できない場合
2 責任能力
〈参考となる裁判例〉
第12節 国内犯、国外犯
1 外国に設置されたサーバの利用ーわいせつ動画データの頒布、有償頒布目的所持(175条1項)
2 国外逃亡の手助け(犯人隠避・蔵匿)
3 公海上の日本船舶内での殺人
〈第2編 各 説〉
第1章 公務の執行を妨害する罪
第1節 公務執行妨害(95条1項)
1〜2 職務質問に対する妨害
3 権力的公務以外の公務に対する妨害
4 任意同行中の妨害
5 逮捕状執行に対する妨害
6 捜索差押許可状執行に対する妨害(間接妨害)
7 公務執行妨害、傷害(自動車を走行させる)
8 公務執行妨害、傷害(故意、因果関係が問題となる事案)
第2節 職務強要(95条2項)
1〜2 職務強要
第3節 封印等破棄(96条)
1 差押表示損壊 2〜3 差押表示無効
第4節 強制執行妨害(96条の2〜96条の5)
1 動産の隠匿
2 不動産の仮装譲渡(96条の2第1号)
3 不動産・債権の仮装譲渡・仮装債務負担(96条の2第1号)
4 定期預金の隠匿(同)
5 割引債券の隠匿(同)
6 金銭執行を受けるべき財産の無償譲渡(96条の2第3号)
7 強制執行行為妨害等罪(96条の3第1項)
第5節 公契約関係競売等妨害(96条の4〜96条の6第1項)
1 偽計による入札妨害(96条の4)
2 加重強制執行行為妨害(96条の5)
3 偽計による入札妨害(96条の6第1項)
4 威力による入札妨害(96条の第2項)
第6節 談合(96条の6第2項)
1 談合(指名競争入札における談合)
2 談合(抵当権実行における談合)
3 談合(入札参加業者ではない談合の仕切役において、他の入札参加業者を説得して談合に関与させた場合)
4 談合(JVとして入札に参加する場合)
第2章 逃走の罪
第1節 単純逃走(97条)
1 警察留置場からの逃走
2 裁判所内からの逃走
第2節 加重逃走(98条)
1 2名以上通謀による損壊手段を用いた逃走
2 加重逃走未遂
第3節 被拘禁者奪取(99条)
第4節 逃走援助等(100条)
1 逃走援助(100条第1項)
2 暴行による逃走援助(100条第2項)
第5節 看守者逃走援助(101条)
第3章 犯人蔵匿及び証拠隠滅の罪
第1節 犯人蔵匿・隠避(103条)
1〜2 犯人蔵匿
3〜5 犯人隠避
第2節 証拠隠滅等 (104条)
1 証拠隠滅
2 証拠の偽造
第3節 証人等威迫(105条の2)
1 面会強請
2 強談威迫
第4章 騒乱の罪
騒乱(106条)
第5章 放火及び失火の罪
1 放火の罪(解説)
108条関係
109条1項関係
109条2項関係
110条1項関係
110条2項関係
113条関係
115条関係
2 失火の罪(解説)
第1節 現住建造物等放火(108条)
1 住宅に直接(内部)放火
2 自殺目的で自室に直接放火(未遂)
3 平安神宮に直接放火
4 住宅に直接放火(未遂)
5〜6 非住家を介しての住宅放火
7 建造物等以外の物を介しての住宅放火
8 強盗犯人が放火して被害者を殺害(強盗殺人、同未遂)
9 保険金詐欺目的で放火し、保険金を詐取
第2節 非現住建造物等放火(109条)
1 非住家への放火(109条第1項)
2 倉庫への放火(109条第1項)
第3節 その他の放火等
1〜2 建造物等以外放火(110条第1項)
3 建造物等延焼(111条第1項)
4 放火予備(113条)
第4節 失 火
1〜2 建造物等失火(116条第1項)
3 業務上失火(117条の2)
4 重過失失火(117条の2)
第6章 出水及び水利に関する罪
水利妨害(123条)
第7章 往来を妨害する罪
1〜2 往来妨害(124条第1項)
3 往来危険(125条第1項)
4 汽車転覆(126条第1項)
5 過失往来危険(129条第1項)
6 業務上過失往来危険(124条第2項)
7 業務上過失往来危険とともに業務上過失致死傷に及んだ場合
第8章 住居を侵す罪
1〜2 住居侵入(130条)
3 住居侵入未遂(130条、132条)
4 住居侵入、器物損壊、窃盗(130条、261条、235条)
5 不退去(130条)
第9章 秘密を侵す罪
1 信書開封(133条)
2〜3 秘密漏示(134条)
第10章 飲料水に関する罪
1 浄水汚染(142条)
2 水道汚染(143条)
3 浄水毒物等混入、殺人(144条、199条)
4 水道毒物混入(146条)
第11章 通貨偽造の罪
1 通貨偽造、同行使、同交付(148条第1項、2項)
2 通貨変造、同行使(148条第1項、2項)
3 偽造通貨収得(150条)
4 偽造通貨収得後知情行使(152条)
5 通貨偽造等準備(153条)
第12章 文書偽造の罪
1 改正の背景
2 改正の概要
① 電磁的記録の不正作出及び毀棄関係
② 業務妨害関係
③ 財産犯関係
④ 「電磁的記録」の意義
第1節 公文書偽造、変造等
1 有印公文書偽造、同行使、有印私文書偽造、同行使、虚偽有印公文書作成、同行使、詐欺(契約書等の偽造)(155条1項、158条1項、159条1項、161条1項、156
条、158条1項、246条1項)ー契約書等の偽造
2 スキャナーを利用した公文書偽造、同行使
3 有印公文書偽造…国民年金証書の偽造(155条1項)
4 有印公文書変造…戸籍謄本の変造(155条2項)
5 虚偽無印公文書作成(156条)
6 公正証書原本不実記載、同行使(157条1項、158条1項)
①不動産登記簿 ②戸籍
7 電磁的公正証書原本不実記録、不実電磁的公正証書原本供用(157条1項、158条1項)
8 私電磁的記録不正作出、同供用、窃盗(161条の2第1項、3項、235条)
9 私電磁的記録不正作出、詐欺(161条の2第1項、3項、246条1項)
①私電磁的記録不正作出罪 ②不正作出電磁的記録共用罪
10 公電磁的記録不正作出罪(161条の2第2項)
第2節 私文書偽造、変造等
1 窃盗、有印私文書偽造、同行使、詐欺(235条、159条1項、161条1項、246条1項)…受領証の偽造等
2 有印私文書変造、同行使、詐欺(159条1項、161条1項、246条1項)
3 有印私文書偽造(159条1項)…名義人と作成者との間の人格の同一性
①肩書の冒用 ②名義人の承諾 ③通称名の使用 ④名前等を偽るが自己の写真を使用した場合
4 有印私文書偽造、同行使…交通事件原票の供述書を他人名義で作成した場合(159条、161条1項)
5 有印私文書偽造、同行使、公正証書原本不実記載、同行使(委任状、贈与証書偽造等)(159条、157条1項、158条1項)
6 有印私文書変造、同行使、詐欺(159条2項、161条1項、246条1項)
7 虚偽診断書作成(160条)
第13章 有価証券偽造の罪
1 有価証券偽造、同行使、詐欺(162条1項、163条1項、246条1項)…小切手の偽造
2 有価証券偽造、同行使、詐欺…約束手形の偽造等
3 有価証券偽造、同行使、詐欺…商品券の偽造等
4 有価証券虚偽記入(162条2項)
5 有価証券偽造、同行使、詐欺(162条1項、163条1項、246条1項)
第14章 支払い用カード電磁的記録に関する罪
〈総 説〉
① 改正経緯
② 本罪で対象となるカードの範囲
③ 本罪が電磁的記録に着目した構成とされていること
④ 従来の文書偽造の罪、有価証券偽造の罪との関係
1 支払い用カード電磁的記録不正作出(163条の2前段)
2 不正作出支払用カード電磁的記録供用、詐欺未遂(163条の2第2項、250条、246条1項)
3 同上、詐欺既遂
4 電磁的記録譲り渡し、貸し渡し、輸入(163条の2第3項)
5 不正電磁的記録カード所持(163条の3)
6 支払用カード電磁的記録情報取得、提供、保管…ハンディスキマー内にカード情報保管(163条の4第1項、第2項)
7 支払用カード電磁的記録情報取得(スキミング)、不正作出支払用カード電磁的記録供用、窃盗(163条の4第1項、163条の2第2項、235条)
8 支払用カード電磁的記録不正作出準備…器械、原料を準備(163条の4第3項)
第15章 印章偽造の罪
1 公印偽造、不正使用(165条1項、2項)
2 公記号不正使用(166条2項)
3 私印偽造(167条1項)
4 私印偽造、同使用(167条1項、2項)…供述調書に他人名で署名指印して提出
5 私印偽造、不正使用…警察官が作成する捜査報告書中の被疑者署名欄に他人の氏名を署名指印して提出した行為(167条1項、2項)
第16章 不正指令電磁的記録に関する罪
1 不正指令電磁的記録作成(168条の2第1項1号)
①168条の2第1項注釈 ②168条の2第2項注釈
2 不正指令電磁的記録取得(168条の3)
第17章 偽証の罪
1 偽証、同教唆(169条、61条1項)…アリバイの偽証
2 偽証(169条)…被害者の偽証
3 偽証(169条)…情状証人の偽証
第18章 虚偽告訴の罪
1 虚偽告訴(172条)
2 虚偽告訴等(172条)
第19章 わいせつ、不同意性交等及び重婚の罪
第1節 公然わいせつ(174条)
1 公然わいせつ、同幇助…ストリップショウ
2 公然わいせつ…性器の露出
第2節 わいせつ文書図画の頒布(175条)
1 わいせつ図画の頒布…販売を含む概念…わいせつ写真、ビデオの販売(175条1項前段)
2 わいせつ電磁的記録の頒布(販売)…電子メールに添付して販売(175条1項後段)
3 わいせつ文書販売…わいせつ文書の大々的販売
4 わいせつ物販売…わいせつカートリッジテープの販売
5 わいせつ図画公然陳列
6 わいせつ図画公然陳列…外国から通信衛星を利用してわいせつ映像を送信した事案
7 顧客のダウンロード操作によるデータ送信機能を備えた配信サイトを利用したわいせつ電磁的記録等送信頒布、わいせつ電磁的記録有償頒布目的保管(175条1項後段)
8 わいせつ図画の有償頒布目的所持(175条2項)
第3節 わいせつ、不同意性交等及び重婚の罪
〈令和5年改正の趣旨〉
〈参考・公訴時効期間の延長〉第3節の2 (旧)強制わいせつ等(令和5年改正前の176条、178条1項、180条2項、181条1項)1 (旧)強制わいせつ―13歳以上(令和5年改正前の176条前段)2 (旧)強制わいせつ―13歳以上(令和5年改正前の176条前段)3 (旧)強制わいせつ―13歳未満(令和5年改正前の176条後段)4 (旧)強制わいせつ致傷―死傷の結果がわいせつ行為の手段としての暴行による場合(令和5年改正前の181条1項、176条前段)5 (旧)強制わいせつ致傷―死傷の結果がわいせつ行為終了直後に逮捕を免れる目的で行われた場合(令和5年改正前の181条1項、176条前段)6 (旧)準強制わいせつ(令和5年改正前の178条1項、176条前段)第4節 不同意性交等(177条)1 不同意性交等―暴行脅迫(177条1項(1号))2 不同意性交等―心身の障害を生じさせること又はそれがあること(177条1項(2号))3 不同意性交等―アルコール若しくは薬物を摂取させること又はそれらの影響があること(177条1項(3号))4 不同意性交等―睡眠その他の意識が明瞭でない状態にさせること又はその状態にあること(177条1項(4号))5 不同意性交等―同意しない意思を形成し、表明し又は全うするいとまがないこと(177条1項(5号))6 不同意性交等―予想と異なる事態に直面させて恐怖させ、若しくは驚愕させること又はその事態に直面して恐怖し、若しくは驚愕していること(177条1項(6号))7 不同意性交等―虐待に起因する心理的反応を生じさせること又はそれがあること(177条1項(7号))8 不同意性交等―経済的又は社会的関係上の地位に基づく影響力によって受ける不利益を憂慮させること又はそれを憂慮していること(177条1項(8号))
9 不同意性交等―誤信・人違い(177条2項)10 不同意性交等―性交同意年齢の引上げ(177条3項)11 不同意性交等未遂(180条、177条1項)12 不同意性交等致傷(181条2項)
*参 考*第4節の2 (旧)強制性交等(令和5年改正前の177条ないし181条)1 (旧)強制性交等(平成29年改正前は強姦)―13歳以上(令和5年改正前の177条前段)① 被疑者が男性・被害者が女性② 被疑者が女性・被害者が男性③ 被疑者が女性、第三者Bが男性、被害者Vが女性―Bが所在不明などの理由から被疑者のみ立件する場合の例④ 被疑者が女性、第三者Bが男性、被害者Vが女性―被疑者もBも立件する場合の例2 住居侵入、(旧)強制性交等(平成29年改正前は強姦)―13歳以上(130条、令和5年改正前の177条前段)① 住居侵入、(旧)強制性交等(平成29年7月13日施行)3 (旧)強制性交等のうち肛門性交(なお、平成29年改正前は強制わいせつ罪の対象)① 被疑者が男性、被害者が女性―陰茎を肛門に挿入② 被疑者が男性、被害者も男性―陰茎を肛門に挿入③ 被疑者が男性、被害者も男性―被害者の陰茎を被疑者の肛門に挿入させる4 (旧)強制性交等のうち口腔性交(なお、平成29年改正前は強制わいせつ罪の対象)① 被疑者が男性、被害者が女性―被疑者の陰茎を被害者の口腔内に入れる② 被疑者が男性、被害者も男性―被疑者の陰茎を被害者の口腔内に入れる5 (旧)強制性交等のうち性交と口腔性交① 被疑者が男性、被害者が女性6 (旧)強制性交等(平成29年改正前は強姦)―13歳未満(令和5年改正前の177条後段)7 (旧)準強制性交等(令和5年改正で削除。平成29年改正前は準強姦)―(令和5年改正前の178条2項、177条前段)8 わいせつ略取、逮捕監禁・(旧)強制性交等(平成29年改正前の集団強姦)―自動車内に連れ込む(225条、220条、令和5年改正前の177条前段)9 (旧)強制性交等未遂(平成29年改正前は強姦未遂。令和5年改正前の177条前段、180条)10 住居侵入、(旧)準強制性交等未遂(130条、令和5年改正前の178条2項、177条前段、180条)11 (旧)強制性交等致死傷(令和5年改正前の181条2項、177条前段)12 (旧)強制わいせつ行為の途中で(旧)強制性交に着手したが未遂第5節 監護者わいせつ及び監護者性交等(179条)1 監護者わいせつ(179条1項)2 監護者性交等罪(179条2項)3 監護者わいせつ致傷(181条1項、179条1項)第6節 16歳未満の者に対する面会要求等その他1 面会要求罪(令和5年改正で新設 182条1項)2 *参考*痴漢―迷惑防止条例違反3 *参考*女性に対する写真撮影―同条例違反4 *参考*性的な姿態を撮影する行為等の処罰及び押収物に記録された性的な姿態の影像に係る電磁的記録の消去等に関する法律第20章 賭博及び富くじに関する罪
1 賭博…花札(185条)
2 常習賭博…サイコロ賭博(186条1項)
3〜4 常習賭博…賭博遊技機を使用(186条1項)
5 賭博場開張図利、同幇助(186条2、62条項)
第21章 死体損壊等の罪
1 死体遺棄…死胎
2 死体遺棄…死体
3 死体損壊、遺棄…客体の生死が不明の場合
4 死体損壊、遺棄…死体
第22章 汚職の罪
第1節 公務員職権濫用等
1 公務員職権濫用(193条)
2 特別公務員職権濫用(194条)
3 特別公務員暴行陵虐(195条1項)
4 特別公務員暴行陵虐(195条2項、1項)
5 特別公務員暴行(195条2項)
第2節 贈収賄
1 単純収賄、贈賄(197条1項前段、198条)
2 単純収賄(197条1項前段)
3 単純収賄、贈賄(197条1項前段、198条)
4 受託収賄…秘書に受領させ、秘書が政治資金団体への寄付として扱ったものであ っても、収賄者本人が収受したものと認定する場合(197条1項後段)
5 受託収賄…第三者(収賄者以外の名義の預金口座)に交付されていても収賄者本 人の収受と認められる場合(197条1項後段)
6〜7 受託収賄(197条1項後段)
8 受託収賄、贈賄(197条1項後段、198条)
9 第三者供賄…単純収賄を含む(197条の2)
10 加重収賄、贈賄…入試問題漏洩(地方公務員法違反)(197条の3第2項後段、 198条)
11 加重収賄(197条の3第2項)
12 事後収賄(197条の3第3項)
13〜14 あっせん収賄(197条の4)
15 あっせん利得罪(あっせん利得処罰法1条第1項…参考)
16〜18 贈賄(198条)
19 外国公務員に対する不正の利益の供与等の禁止違反(不正競争防止法…参考)
第23章 殺人の罪
1 計画的殺人…刺殺(199条)
2 未成年者略取誘拐、殺人、死体遺棄…否認事件の記載例
3 激情殺…刺殺
4 殺人…刺殺・条件付故意
5 殺人…刺殺・未必の故意
6 近親者間の殺人…ガスを利用
7 えい児殺…鼻、口等を圧迫
8 殺人未遂…自動車を衝突させる行為(199条、203条)
9 殺人の実行行為後に一般には殺害行為とは言い難い行為で死亡させた事例
10 殺人…共犯事件 11 殺人、死体損壊、死体遺棄…3名共犯(199条、190条)
12 殺人未遂…未必の故意・障害未遂(203条、199条)
13 殺人未遂…第3例での障害未遂(203条、199条)
14 殺人予備…包丁の準備(201条)
15 殺人予備…けん銃の準備、下見(201条)
16 自殺幇助…薬物を与えるにとどまる心中事件、嘱託について(202条)
17 承諾殺人…殺害行為を伴う心中事件(202条)
18 嘱託殺人…病者からの嘱託を受けて殺害(202条)
第24章 傷害の罪
第1節 暴行・傷害・傷害致死
1 暴行…コーラ瓶で殴打(208条)
2 暴行…殴打・足蹴り(208条)
3 共同暴行…3名共同(暴力行為等処罰に関する法律1条)
4 傷害…包丁で切り付けた(204条)
5 傷害…鉄パイプで殴打(204条)
6 傷害…暴行以外の無形的方法(204条)
7 傷害、業務妨害…外傷後ストレス・PTSD(204条、233条)
8〜9 傷害…共犯事件(204条、60条)
10 加重傷害…暴力行為等処罰に関する法律1条の2第1項
11 加重傷害…示兇器脅迫罪と刀剣類を用いた加重傷害・暴力行為等処罰に関する 法律1条の2第1項
12 加重傷害…けん銃を用いた加重傷害・暴力行為等処罰に関する法律1条の2第1 項
13 現場助勢…本犯を大声で声援(206条)
14 同時傷害…2名が意思の連絡なく殴打(207条)
15 同時傷害…共犯関係からの離脱と同時傷害
16 傷害致死…頭部に加えた暴行による致死(205条)
17 傷害致死…暴行の程度を順次上げて致死
18 傷害致死…教師の生徒に対する体罰
第2節 凶器準備集合・凶器準備結集(208条の2)
1 凶器準備集合…暴力団組員の事例(208条の2第1項)
2 凶器準備結集…多数の学生らの事例(208条の2第2項)
第25章 過失傷害の罪
1 過失傷害…ガラス製灰皿の破損行為(209条)
2 過失致死…乳房による鼻口部の圧迫行為(210条)
3 業務上過失傷害…市のプールでの死亡事故における教育委員会係長の注意義務
(211条前段)
4 業務上過失傷害…欠陥自動車製造会社幹部社員による業務上過失傷害(211条前
段)
5 業務上過失致死…複数教師の監視怠慢によるプール事故・過失の競合(211条前
段)
6 業務上過失傷害、業務上過失往来危険…注意信号による減速をしなかった電車追突
事故(211条前段、129条2項)
7 業務上過失致死…土木工事事故・トンネル工事中の事故(211条前段)
8 業務上過失致死…ゴンドラの落下事故(211条前段)
9 業務上過失致死…医療過誤・レーシック手術(211条前段)
10 業務上過失致死…医療過誤・ペニシリン注射(211条前段)
11 業務上過失致死…医療過誤・ミスの併存(211条前段)
12 業務上過失致死、重過失致死…複数の作業員による荷降ろし作業事故・過失の競 合(211条前段、後段)
13 重過失傷害…ゴルフの素振りによる事故(211条後段)
14 重過失傷害…自転車運転者による事故(211条後段)
15 重過失傷害…メチルアルコールによる事故(211条後段)
第26章 堕胎の罪
1 堕胎…妊婦(甲)自身について(212条)
2 業務上堕胎致傷…堕胎に関与した医師について(214条)
3 不同意堕胎…交際相手が情を知らない妊婦自身を利用して堕胎(215条1項)
第27章 遺棄の罪
1 遺棄…移置・作為(217条)
2 保護責任者遺棄…置き去り・不作為(218条1項)
3 保護責任者遺棄致死…生存に必要な保護をしない(219条)
4 業務上堕胎、保護責任者遺棄致死、死体遺棄…中絶した胎児を放置(214条、219 条、190条)
第28章 逮捕及び監禁の罪
1 逮捕…10分間の逮捕(220条)
2 室内に監禁(220条)
3 自動車のトランク内に監禁(220条)
4 強盗未遂、監禁…幼児を監禁(243条、236条、220条)
5 逮捕監禁、強制性交等…強制性交目的(220条1項、177条前段)
6 監禁、拐取者身の代金要求(220条、225条の2第2項)
7 逮捕監禁致傷…暴行を伴う逮捕による致傷(221条、220条)
8 監禁致死…監禁中の車両から飛び降りる(221条、220条)
第29章 脅迫の罪
1 脅迫…生命、財産に害を加える旨の脅迫(222条1項)
2 脅迫…身体に害を加える旨の脅迫(222条1項)
3 脅迫…親族に害を加える旨の脅迫(222条2項)
4 脅迫…メール送信による脅迫(222条2項)
5 強要…嘆願書の作成を強要(223条1項)
第30章 略取及び誘拐の罪
1 未成年者略取…幼児を連れ去る(224条)
2 未成年者誘拐…甘言を用いて5歳児を誘拐(224条)
3 営利目的誘拐…芸妓に従事させて前借金を受領(225条)
4 わいせつ目的略取、監禁…車両を用いた略取、監禁(225条、220条)
5 わいせつ目的誘拐…甘言を用いて5歳児を誘拐(225条)
6 結婚目的略取、監禁致傷…強いて結婚する目的で略取、監禁(225条、221条、220 条)
7 加害目的略取…懲らしめ目的で略取、監禁(225条)
8 身の代金目的誘拐…欺罔によって7歳児を誘拐(225条の2第1項)
9 未成年者略取、拐取者身の代金要求…幼児を略取して父親に身の代金を要求(224 条、 225条の2第2項)
10 身の代金目的拐取、拐取者身の代金要求、殺人…6歳児を略取して殺害後、身の 代金を要求(225条の2第1項、第2項、199条)
11 所在国外移送目的拐取…外国人女性を誘拐(226条)
12 人身売買罪…外国人女性の売買(226条の2)
13 被拐取者等所在国外移送罪…被拐取者を所在国外に移送(226条の3)
14 被拐取者引渡し等…被拐取者を蔵匿(227条)
第31章 名誉に対する罪
1 名誉毀損…大声で会話
2 名誉毀損…新聞に内容虚偽の記事を掲載
3 名誉毀損…ホームページに虚偽情報を掲載
4 侮辱(231条)
第32章 信用及び業務に対する罪
1 信用毀損…虚偽風説の流布(233条)
2 偽計業務妨害…偽計の使用(233条)
3 偽計業務妨害…入試における不正(233条)
4 偽計業務妨害…消防業務(公務)に対する妨害(233条)
5 偽計業務妨害…警察、海上保安庁の業務に対する妨害①(233条)
6 偽計業務妨害…警察、海上保安庁の業務に対する妨害②(233条)
7 偽計業務妨害…しじみ蓄養等業務に対する妨害(233条)
8 偽計業務妨害…パチンコ遊技台の「ロム」の交換(233条)
9 威力業務妨害…騒ぎ立てて妨害(234条)
10 威力業務妨害…威力業務妨害罪にいう「業務」(234条)
11 電子計算機損壊等業務妨害…電磁的記録を損壊(234条の2)
12 電子計算機損壊等業務妨害…コンピュータウィルスの送信(234条の2)
第33章 窃盗の罪
1 235条の基本型式
2 窃盗…所有者複数など
3 空巣
4 事務所荒らし
5 キャッシュカードで現金自動支払機から現金を窃取
6 会社の機密書類等を複写目的で持ち出す
7 自動車盗(共犯事件・被疑者のみ送致の例)、不法領得の意思
8 車上ねらい(共犯事件・被疑者両名の送致の例)
9 万引き(共犯)
10 ひったくり窃盗
11 置引き
12 すり
13 すり(共犯)
14 パチスロ機からメダルを不正取得
15 窃盗(多数回にわたる事件と一覧表の利用)
16 事務所荒らしの未遂(243条、235条)
17 常習累犯窃盗…すりの未遂(盗犯等の防止及処分に関する法律3条)
18 不動産侵奪…空地に倉庫を建築して侵奪(235条の2)
19 不動産侵奪…有刺鉄線を張りめぐらして侵奪
20 不動産侵奪…簡易建物を建築して侵奪
第34章 強盗の罪
1 屋外強盗(236条1項)
2 ひったくり強盗
3 居直り強盗
4 住居侵入、強盗…窃盗未遂犯人が犯行途中に強盗犯人に転化(130条前段、236条1 項)
5 被害者の逃走後に強取
6 タクシー強盗
7 乗車料金の踏み倒し・2項強盗(236条2項)
8 住居侵入、強盗未遂(覆面をした侵入強盗)
9 強盗予備…包丁を携行して侵入家屋を物色(237条)
10 窃盗既遂犯人による事後強盗(238条)
11 窃盗未遂犯人による事後強盗未遂
12 事後強盗致傷…単独窃盗終了後の共犯者の加功(238条、240条)
13 昏酔強盗…睡眠薬を服用させる(239条)
14 強盗致傷…共犯者による待ち伏せ強盗(240条前段)
15 強盗殺人…就寝中の2名を殺害(240条後段)
16 住居侵入、強盗殺人…面識者を殺害
17 強盗殺人未遂…強取は遂げたものの、殺人が未遂
18 強盗・強制性交等
①強盗の後、強制性交等の犯意が発生した場合(241条1項)
②強盗は未遂、途中から強制性交等の犯意が発生したが強制性交等も未遂
③強制性交等の後、強盗の犯意が発生している場合
④当初から強盗、強制性交等の両罪の犯意が発生し、致傷がある場合
*参考・平成29年改正前*強盗強姦(改正前の241条前段)
19 強盗・強制性交等致死…強盗・強制性交等の犯人が窒息させる
①強盗の途中から強制性交の犯意が発生し、強制性交等の行為により死亡・殺意な し(241条3項)
②強制性交等の途中から強盗の犯意が発生し、強盗の行為により死亡・殺意なし (241条3項)
③強制性交等の途中から強盗の犯意が発生・殺意あり(241条3項)
*参考・平成29年改正前*強盗強姦致死(改正前の241条後段)
④当初から強盗と強制性交の犯意あり・殺意あり・強盗殺人との観念的競合(241 条1項)
⑤強盗・強制性交等殺人未遂罪(243条、241条3項)・強制性交等の途中から強盗 の犯意が発生・殺意があったが傷害にとどまった
第35章 詐欺の罪
1 代金詐欺(246条1項)
2 寸借詐欺
3 該当募金詐欺…各被害者を特定できない例
4 宗教的行為に関する詐欺(246条1項)
5 祈祷料をクレジット契約に基づき信販会社が支払った事案(246条1項)
6 有印私文書偽造、同行使、詐欺…住基台帳カードの詐取
7 銀行において他人名義の通帳を詐取
8 他人に譲渡する意図を隠し、自己名義の預金口座を開設して預金通帳を詐取(参考
他人に譲渡する意図を隠してプリペイド式携帯電話、航空券を詐取)
9 自己名義の口座からの払戻など(誤振込による預金の払戻)
10 他人名義で保険診療を受ける2項詐欺①(被欺罔者を医師らではなく、保険医療機 関の事務員として構成する場合)
11 他人名義で保険診療を受ける2項詐欺②(被欺罔者を医師らとして構成する場合)
12 自己名義のクレジットカードによる1項詐欺
13 自己名義のクレジットカードによる1項詐欺(他人名義のクレジットカードを不 正に入手した上で、名義人になりすまして使用した場合)
14 他人名義のクレジットカードによる1項詐欺
15 加盟店によるクレジットカード会社に対する詐欺
16 有印私文書偽造・同行使、詐欺、窃盗…消費者金融会社から詐取した融資用キャ ッシングカードを利用してATMから現金を窃取
17 無銭飲食
18 飲食代金の支払い猶予を得た2項詐欺
19 詐欺…暴力団員によるゴルフ場利用
20 詐欺…暴力団員でないことを表明して通帳等を詐取
21 詐欺…飲食代金の2項詐欺と釣銭の1項詐欺
22 無銭宿泊の2項詐欺と無銭飲食の1項詐欺
23 ホテル従業員と顔を合わせないシステムでの無銭宿泊
24 無賃乗車
25 特殊詐欺…オレオレ詐欺、振り込め詐欺
26 詐欺未遂…特殊詐欺だまされたむふり作戦(直接交付型)
現金送付型・コインロッカーを介した交付型
27 職業等を偽り、同窓生から金をだまし取る
28 勤務先を退職しているのに、現役の従業員と偽る
29 粗悪品を高価な物と偽る
30 結婚詐欺
31 集金詐欺
32 取込み詐欺
33 ユーザーと販売会社の共謀によるリース会社に対する詐欺
34 商品先物取引による会社ぐるみの客殺し
35 有価証券偽造、同行使、詐欺…約手を偽造し、これで買掛金を支払い、釣銭詐欺 をする
36 有価証券偽造、同行使、詐欺…小切手偽造、預金債権の取得
37 他人所有物件を他人になりすまして売買
38 他人所有物件を自己所有物件と偽って売買
39 土地所有者の代理人と偽って売買
40 仮装譲渡を秘して根抵当権者に根抵当権を放棄させた2項詐欺
41 他人所有の敷地及び抵当権などのついた自己所有の家屋を自己所有物件として一 括して売りつけた1項詐欺
42 カラの登記済証を示しての1項詐欺
43 店舗の建築ができない土地を店舗建築に適するものと偽って売買
44 支払能力がないのに買受け名下に不動産を詐取
45 株式売買の鉄砲取引による1項詐欺
46 株式売買の取り次ぎ等を仮装しての詐欺(246条1項)
47 詐欺未遂…インターネット詐欺
48 詐欺未遂…被欺罔者と処分行為が異なるときの実行の着手
49 電子計算機使用詐欺(246条の2)
50 電子計算機使用詐欺…債務免脱型、積極利得型の構成について
51 準詐欺(248条)
第36章 恐喝の罪
1 恐喝…たかり
2 恐喝…たかり、共犯
3 恐喝未遂…たかり、共犯
4 オレオレ恐喝(振り込め恐喝)
5 ゆすり
6 素行調査に藉口してゆする
7 暴行、脅迫を受けて畏怖しているのを利用
8 殺人前科ある暴力団の幹部であることを誇示するなどの手段を用いて困惑畏怖させ
る
9 中傷記事掲載の業界紙を用いて困惑畏怖させる
10 恐喝未遂…虚偽の事実による脅迫に基づく場合
11 恐喝未遂…債権取立てに藉口した事件、共犯
12 飲食代金の支払いを免れる2項恐喝
13 恐喝、傷害…暴行を手段とする恐喝
第37章 横領の罪
1 横領…動産の売却横領(252条1項)
2 横領…売却横領(月賦購入品の例)
3 入質横領
4 費消横領
5 拐帯横領
6 着服横領
7 横領…農地の二重売買
8 横領…自己所有物の処分
9 業務上横領…集金横領など(253条)
10 業務上横領…集金横領(253条)
11 業務上横領…横領後の横領(不動産の横領)
12 業務上横領…弁護士による依頼者の株券の横領(参考 成年後見人、未成年後見 人)
13 業務上横領…会社社長による会社資金の横領
14 業務上横領…株買占め妨害のための工作資金として費消
15 業務上横領…背任と業務上横領の限界事例
16 業務上横領…受注先の機密資料の横領
17 遺失物横領…遺失した運転免許証の遺失物横領
18 遺失物横領…遺失した現金等の遺失物横領
第38章 背任の罪
1 背任…信用組合代表理事等による不正融資
2 背任…手形保証、被害銀行支店長との共謀
3 背任…抵当権設定者による自己所有不動産の無断売却
4 背任…借入れ依頼額を超過して借入れ
5 詐欺、背任…本人に債務を負担
6 背任…質権の目的物である株券を質権設定者が除権判決を得て失効させた
7 背任…運転手によるETCカードの不正使用
第39章 盗品等に関する罪
1 盗品等無償譲受け…窃盗犯人からの盗品の無償譲り受け
2 盗品等有償譲り受け…窃盗犯人からの盗品の有償譲り受け
3 盗品等保管…窃盗犯人からの盗品の質取り
4 盗品等運搬……窃盗犯人から依頼を受けて盗品を運搬
5 盗品等有償処分あっせん…窃盗犯人から依頼を受けて盗品を質店で売却
6 窃盗、盗品等有償譲り受け…窃盗犯人からの盗品の有償譲り受け
第40章 毀棄、隠匿の罪
1 公用文書毀棄…示された逮捕状を毀棄(258条)
2 私用文書毀棄…返済方を請求された借主が借用証書を毀棄(259条)
3 建造物損壊…住宅の賃借人が一部を損壊(260条前段)
4 建造物損壊…抵当権を設定している自己所有家屋を解体撤去(260条前段)
5 建造物損壊…建造物の外観、美観を汚損する損壊行為(260条前段)
6 器物損壊…店舗のガラス戸のガラスを損壊(261条)
7 建造物侵入、器物損壊、窃盗…窃盗犯人が器物損壊を行った上で店舗に侵入(130
条、261条、235条)
8 境界損壊…境界標を掘り起こして撤去(262条の2)
9 信書隠匿…封書を天井裏に投げ込んで隠匿(263条)
第41章 自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律
第1節 危険運転致死傷罪(2条、3条)
1 アルコールの影響により正常な運転が困難な状態での走行…仮眠状態に陥って対 向車線に進出(2条第1号)
2 アルコールの影響により正常な運転が困難な状態での走行の幇助(2条1号、刑法 62条)
3 薬物の影響により正常な運転が困難な状態での走行(2条1号)
4 進行制御が困難な高速度での走行(2条2号)
5 進行を制御する技能を有しないで走行(2条3号)
6 妨害目的での運転…直前に進入(2条4号)
7 赤信号殊更無視(2条5号)
8 通行禁止道路の進行…車両通行止め道路の走行(2条6号)
9 通行禁止道路の進行…一方通行道路の走行(2条6号)
10 アルコールの影響により正常な運転に支障が生じる状態での運転(3条1項)
11 病気の影響下での運転?…統合失調症(3条2項)
12 病気の影響下での運転?…てんかん(3条2項)
第2節 過失運転致死傷アルコール等影響発覚免脱罪(4条)
1 更にアルコール等を摂取
2 その場を離れてアルコールの濃度を減少させる
第3節 過失運転致死傷罪
1 過失運転致傷…飲酒運転、赤信号無視による事故(5条、道交法違反)
2 過失運転致死…前方不注意による死亡事故
3 同乗者の降車時のドア開放による致傷…運転者の注意義務違反
4 運転者の降車時のドア開放による致傷…自動車の運転上必要な注意義務違反では なく業務上の注意義務違反と認定する場合
第4節 無免許運転による加重
1 無免許危険運転致傷罪(6条1項、2条1号)
2 無免許危険運転致傷罪(6条2項、3条1項)
3 無免許過失運転致死アルコール等影響発覚免脱罪(6条3項、4条)
判例索引