8訂版 刑法概説




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[8訂版]刑 法 概 説 −実務家のための−

平成25年刑法改正に対応

同志社大学法学部教授
元名古屋高等検察庁検事長 河村 博 著
 
B−6判・全722頁 本体価格2,700円+税


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  1 総論
  2 各論

平成23年8月の改訂後、刑の一部執行猶予制度を導入するなどの刑法等の改正(平成25年法律49号。未施行・平成28年6月までに施行)、自動車運転による死傷事犯についての刑法等改正(平成25年法律86号。平成26年5月20日施行)が行われるなどし、裁判例等にも実務上参考になると思われるものが公刊物に掲載されるなどしている。そこで、今回の改訂に当たっては、同刑法等改正を盛り込むとともに主要な判例等についてもできるだけ触れるように心がけ、内容を最新のものにして利用者の便宜を図ることとした。


自動車運転による死傷事犯についての刑法等改正に対応した最新の解説!
条文が縦書きであることをふまえ、あえて縦書き形式で解説し項目の大小が理解しやすく、刑法の体系がわかる!

総論・各論(1冊にまとまって大変便利)
実務家による解説(実務に直結した最新の解説)
事項索引(重要項目が検索しやすく、辞書のように使える)
最新判例(980件以上を利用して解説)
 
【本書の特色】
① 平成25年の改正で新設された自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律、その他不正指令電磁的記録に関する罪(コンピューターウィルスの作成・供用の処罰)、強制執行妨害の改正(封印等の命令・処分の無効、現状改変、不利益条件での譲渡・権利設定、暴行・脅迫、売却妨害、加重処罰規定等)、わいせつ物頒布の改正(電気通信の送信による頒布、有償頒布目的所持・保管)等に対応。
② 刑法の「総論」と「各論」を一冊にまとめて解説。各論は、実務に役立つよう「実例」と「判例」中心の解説。「実例」を多数用いた解説は、現実感があり、とてもわかりやすい。
③ それぞれの解説部分が有機的・立体的に結びついて理解できるように本文解説の全ての参照箇所に参照頁を掲載しているので、他罪との関係(公務執行妨害罪と威力業務妨害罪との関係)などがわかりやすい。多忙で時間に追われる実務家が、利用しやすいように随所に工夫を凝らした編集。
④ 解説中の「難解難読用語」には、できるだけ「読みカナ」を付けた。
⑤ 年月日別の「判例索引」を巻末に掲載。平成26年4月まで970件以上の判例を利用した実務家のための解説。
⑥ 巻末の「事項索引」は詳細に作られており、重要項目が検索しやすく、昇任試験対策で辞書のように使える。
⑦ 「事項索引」では、平成7年の口語化で用語が新しくなったものについて【旧】マークを付けて旧用語を表示したので、指定された本文の解説を参照すれば旧用語の意味がすぐわかる。旧条文の用語を知らない新しい読者が古い判例を調べる時に役立つ。
⑧ 刑法以外の関連特別法についてもできるだけ解説した。
例:私事性的画像記録提供等防止法・刑事収容施設法・組織的犯罪処罰法・通信傍受法・児童買春等処罰法・不正アクセス行為の禁止等に関する法律・麻薬特例法・暴力行為等処罰ニ関スル法律・軽犯罪法・警職法・信書便法・仲裁法・破産法・民事再生法・民事執行法・特定商取引に関する法律等その他多数。
⑨ 条文が縦書きであることをふまえ、あえて縦書き形式で解説を行うことで項目の大小が掴みやすく、刑法の体系的な理解がしやすい。
【本書の内容】

〈総 論〉

第1章 序説
第1項 犯罪と刑法
第2項 刑法理論
1.客観主義と主観主義
2.応報刑か目的刑か
3.刑罰の予防的機能(一般予防と特別予防)
第3項 罪刑法定主義
1.意義
2.沿革
3.内容
第4項 刑法の適用範囲
1.時間的適用範囲 2.地域的適用範囲 3.人的適用範囲

第2章 犯罪
第1項 意義
第2項 成立要件
1.構成要件該当性 2.違法性 3.有責性(責任)
第3項 処罰条件と処罰阻却事由

第3章 構成要件
第1項 構成要件
第2項 構成要件要素
第3項 行為の主体
第4項 行為の客体
第5項 行為の結果
1.結果犯 2.結果と法益侵害 3.結果的加重犯
4.即成犯・状態犯・継続犯 5.結合犯
第6項 行 為(実行行為)
1.実行行為 2.実行の着手 3.作為犯・不作為犯 4.間接正犯
5.原因において自由な行為 6.不能犯
第7項 因果関係
1.条件説 2.原因説 3.相当因果関係説
【実例】

第4章 違法性
第1項 違法性
1.違法性の本質 2.違法性阻却
第2項 法令又は正当業務による行為
1.法令による行為 2.正当業務による行為
【実例】1(暴行を加えての現行犯人逮捕)
【実例】2(学校体育時間中の罰の限界)
第3項 正当防衛
1.意義
2.要件(①急迫不正の侵害 ②自己又は他人の権利の防衛 ③やむを得ずにした行為)
3.効果 4.過剰防衛 5.誤想防衛 6.盗犯等防止法による特例
【実例】1(警察官の行為に対する正当防衛その一)
【実例】2(警察官の行為に対する正当防衛その二)
【実例】3(侵害が予期された場合の急迫性)
【実例】4(喧嘩と正当防衛)
【実例】5(誤想過剰防衛行為)
【実例】6(対物防衛)
第4項 緊急避難
1.意義
2.要件(①現在の危難 ②自己又は他人の生命・身体・自由・財産についての避難行為 ③やむを得ずにした行為 ④避難行為より生じた害が避けようとした害の程度を超えないこと)
3.効果 4.過剰避難 5.誤想避難 6.業務上の特別義務者
第5項 被害者の承諾
 1.被害者の承諾と違法性 2.承諾の要件
【実例】1(錯誤による承諾)
【実例】2(形式的な承諾)
第6項 推定的承諾
第7項 自救行為(自力救済)
1.意義 2.自力救済は許されるか
3.要件(①不法な権利侵害 ②緊急性 ③権利保全目的 ③相当性 ④補充性 ④法益権衡性)
4.効果
第8項 労働争議行為
第9項 安楽死
第10項 可罰的違法性
第11項 社会的相当行為
第1項 責任の意義
第2項 責任能力 
1.心神喪失者・心神耗弱者 2.いんあ者 3.刑事未成年
第3項 故 意 
1.要約 2.故意の内容 3.犯罪事実の認識・認容
4.確定的故意・未必の故意
第4項 事実の錯誤
1.意義 2.事実の錯誤の種類
3.具体的事実の錯誤(①客体の錯誤 ②方法の錯誤 ③因果関係の錯誤)
4.抽象的事実の錯誤(①異質な構成要件にまたがる錯誤のとき ②同質的で重なり合う構成要件間にまたがる錯誤のとき)
第5項 違法性の意識
第6項 法律の錯誤
【実例】1(法律の錯誤)
【実例】2(法律の錯誤か事実の錯誤か)
第7項 過 失
1.過失犯の処罰 2.過失犯の成立要件 3.過失 4.注意義務違反
5.許された危険 6.信頼の原則 7.予見可能性と危惧感
8.認識のない過失と認識ある過失
9.業務上の過失 10.重過失
第8項 期待可能性
1.意義 2.責任阻却事由 3.期待可能の標準
【実例】(中毒緩和のための麻薬使用)

第6章 行為の段階
第1項 陰謀(共謀)・予備・未遂・既遂
1.陰謀(共謀) 2.予備 3.未遂 4.既遂
第2項 未遂犯
1.意義 2.実行の着手
3.未遂の種類(①着手未遂と実行未遂 ②障害未遂と中止未遂)
第3項 中止犯
1.意義
2.要件(①実行に着手すること ②「自己の意思によって」やめたこと ③犯罪を中止したこと)
3.効果 4.共犯と中止犯
第4項 その他
1.自首 2.特別規定

第7章 共 犯
第1項 共犯の概念
1.共犯の意義 2.必要的共犯と任意的共犯 3.同時犯
第2項 共同正犯
1.意義 2.共同意思 3.共同実行 4.共謀共同正犯
5.共同正犯の責任 6.共犯関係からの離脱
【実例】1(見張り)
【実例】2(承継的共同正犯)
第3項 教唆犯
1.意義 2.教唆 3.被教唆者の犯罪実行 4.教唆犯の処罰
5.教唆の教唆(間接教唆) 6.拘留科料の教唆犯
第4項 幇助犯(従犯)
1.正犯と幇助 2.被幇助者の犯罪実行 3.従犯(幇助犯)の処罰 4.従犯の教唆等
第5項 共犯と身分
1.身分犯への加功 2.加功の効果 3.身分と刑の加重
第6項 共犯の錯誤
1.問題点
2.考え方(①認識と結果との食い違いが同一構成要件内にあるとき「具体的事実の錯誤」の場合 ②認識と結果との食い違いが異なる構成要件間にまたがるとき「抽象的事実の錯誤」の場合)
【実例】1〜2(共同正犯の間の錯誤その一〜二)
【実例】3(教唆犯同士の錯誤)
【実例】4(幇助犯の錯誤—見張り)

第8章 罪 数
第1項 犯罪の個数
第2項 一罪の範囲
1.接続犯 2.包括一罪 3.結合犯 4.集合犯
第3項 併合罪
第4項 科刑上一罪
1.観念的競合 2.牽連犯
第5項 法条競合

第9章 刑 罰
第1項 刑罰の種類
1.生命刑 2.自由刑 3.財産刑 4.没収
第2項 刑罰の適用
第3項 刑罰の執行
1.刑の執行猶予 2.未決勾留日数の本刑算入
〈各 論〉
第1編 個人的法益に対する罪
第1部 生命・身体に対する罪

第1章 殺人の罪
第1項 殺人罪
1.人 2.殺人行為 3.処罰
【実例】1(ひき逃げ)
【実例】2(未必の殺意)
【実例】3(誤射による過失致死と殺人)
第2項 尊属殺人罪
1.憲法違反で無効の規定
第3項 殺人予備罪
1.予備 2.処罰 3.特別法
第4項 自殺教唆罪・自殺幇助罪・嘱託殺罪・承諾殺罪
1.自殺 2.自殺教唆 3.自殺幇助 4.同意殺人 5.安楽死
6.未遂

第2章 傷害の罪
第1項 傷害罪
1.傷害 2.傷害の方法 3.故意 4.特別法
【実例】(自動車を発進させる方法での傷害)
第2項 傷害致死罪
1.結果的加重犯 2.因果関係
【実例】(性交の際に相手方の承諾の下に首を絞めて窒息死させた)
第3項 現場助勢罪
1.現場 2.助勢
第4項 同時傷害罪
1.共犯の例による 2.同時 3.傷害以外への適用
【実例】
第5項 暴行罪
1.暴行を加える 2.故意 3.犯罪の性質による暴行概念の相違
4.特別法との関係
【実例】1(殴るぞと言ったあとで殴打した)
【実例】2(殺すぞと言ったあとで首を絞めた)
第6項 危険運転致死傷罪
1.本条の趣旨等 2.アルコール又は薬物の影響
3.正常な運転が困難な状態
4.自動車
5.人
6.進行を制御することが困難な高速度で走行
7.進行を制御する技能を有しない
8.人又は車の通行を妨害する目的
9.著しく接近
10.重大な交通の危険を生じさせる速度
11.赤色信号又はこれに相当する信号
12.殊更に無視
13.その他
第7項 凶器準備集合罪・凶器準備結集罪
1.凶器 2.準備 3.集合 4.集合させる 5.共同加害の目的 6.継続犯

第3章 過失傷害の罪(自動車運転過失致死傷罪に対応)
第1項 過失傷害罪
1.過失
【実例】1(管理がずさんなため飼い犬が脱出し、幼児を噛んで怪我をさせた)
【実例】2(自転車を操縦中、脇見をしたため歩行者に衝突し負傷させた)
第2項 過失致死罪
1.致死 2.告訴不要
第3項 業務上過失傷害罪・業務上過失致死罪・重過失傷害罪・重過失致死罪・自動車運転過失致死傷罪   
1.業務上 2.業務上必要な注意 3.重過失 4.処罰
5.自動車運転過失致死傷(①自動車 ②運転上必要な注意)
6.刑の裁量的免除(①対象となる罪 ②傷害が軽いとき ③情状により)
7.加重類型
【実例】1(信頼の原則)

第4章 堕胎の罪
第1項 堕胎罪
1.堕胎 2.母体保護法
第2項 同意堕胎罪・同意堕胎致死(傷)罪
1.行為者 2.同意
第3項 業務上堕胎罪・業務上堕胎致死(傷)罪
1.身分犯 2.主体の資格
第4項 不同意堕胎罪
1.同意と不同意 2.不同意
第5項 不同意堕胎致死(傷)罪
1.処罰

第5章 遺棄の罪
第1項 遺棄罪   
1.客体 2.遺棄
第2項 保護責任者遺棄罪
1.主体 2.遺棄 3.生存に必要な保護
【実例】(捨て子)
第3項 遺棄致死(傷)罪・保護責任者遺棄致死(傷)罪
1.結果的加重犯 2.処罰
【実例】(轢き逃げと保護責任者遺棄)

第2部 自由及び生活の平穏を害する罪

第1章 逮捕監禁の罪
第1項 逮捕罪・監禁罪
1.客体 2.逮捕 3.監禁 4.逮捕・監禁と暴行・脅迫
5.特別法
第2項 逮捕致死(傷)罪・監禁致死(傷)罪
1.死傷 2.処罰

第2章 脅迫の罪
第1項 脅迫罪
1.脅迫 2.害悪の内容 3.告知の方法 4.犯罪の性質による脅迫概念の相違
5.特別法との関係
【実例】1(取調べ警察官に対する脅迫)
【実例】2(凶器を示した場合)
第2項 強要罪
1.脅迫・暴行 2.義務のないことを行わせる
3.権利の行使を妨害する 4.未遂処罰
5.特別法

第3章 略取及び誘拐の罪
第1項 総説
第2項 拐取罪(略取罪・誘拐罪)
1.略取 2.誘拐 3.未成年者 4.処罰
第3項 営利拐取罪・わいせつ拐取罪・結婚拐取罪
1.客体 2.営利の目的 3.わいせつの目的
4.結婚の目的 5.生命・身体加害の目的
6.処罰
第4項 身の代金拐取罪・拐取者身の代金取得罪・拐取者身の代金要求罪
1.立法趣旨 2.目的
3.近親者その他略取され又は誘拐された者の安否を憂慮する者
4.その財物を交付させる
5.人を略取又は誘拐した者(拐取者)
6.財物の交付(取得)・要求
7.特別法
第5項 所在国外移送目的拐取罪・人身売買罪等
1.所在国外に移送 2.売買 3.特別法
第6項 営利拐取等幇助目的被拐取者収受罪・営利目的被拐取者収受罪・収受者身の代金取得    罪等
1.本条の罪の種別 2.幇助する 3.引渡し
4.収受 5.輸送 6.蔵匿 7.隠避
8.目的
第7項 未遂
1.適用範囲
第8項 解放減軽
1.立法趣旨 2.安全な場所に解放する 3.減軽
第9項 身の代金拐取予備罪
1.立法趣旨 2.予備 3.自首による減軽免除 4.特別法
第10項 親告罪
1.適用範囲 2.婚姻と告訴

第4章 住居を侵す罪
第1項 総説
第2項 住居侵入罪
1.正当な理由がない
2.住居
3.邸宅
4.建造物
5.艦船
6.人の看守する
7.侵入する
8.不退去
9.未遂
【実例】1(真意でない承諾があったとき)
【実例】2(推定的承諾がないとき)
【実例】3(居室もあるビルの階段通路)
【実例】4(東京タワーへの立ち入り)

第5章 秘密を侵す罪
第1項 信書開封罪
1.封をする 2.開封 3.特別法 4.処罰
第2項 秘密漏示罪
1.秘密 2.漏示 3.処罰 4.特別法
第3部 名誉及び信用に対する罪

第1章 名誉に対する罪
第1項 名誉毀損罪・死者名誉毀損罪
1.名誉 2.公然 3.事実の摘示 4.名誉の毀損 5.処罰
【実例】1(公然性)
【実例】2(事実の摘示)
第2項 公共的事実に関する名誉毀損(真実の証明による不処罰)
1.立法趣旨 2.公共の利害に関する事実 3.真実の証明
4.真実であることの錯誤
第3項 侮辱罪
1.侮辱 2.被害主体 3.処罰
【実例】(壁新聞)
第1項 信用毀損罪・業務妨害罪
1.手段 2.結果 3.虚偽の風説の流布
4.偽計を用いる
5.信用の毀損
6.業務の妨害
7.特別法
第2項 威力業務妨害罪
1.威力を用いる(①地位、権勢を利用したもの ②業務執行行為自体に実力行使を加えたもの ③犯人の生命、身体に危害の及ぶおそれのある状態を作出したもの ④物の奪取、抑留によるもの ⑤怒号するなどして混乱させたもの ⑥物理的方法によるもの)
2.業務妨害
3.特別法
第3項 電子計算機損壊等業務妨害罪
1.趣旨
2.人の業務に使用する電子計算機
3.その用に供する電磁的記録
4.損壊
5.虚偽の情報若しくは不正な指令を与え
6.その他の方法
7.使用目的に沿うべき動作をさせず
8.使用目的に反する動作をさせる
9.業務を妨害
10.その他
11.未遂処罰
第4部 財産に対する罪

第1章 財産犯総説
第1項 財産犯
第2項 各罪の特色
1.窃盗 2.強盗 3.詐欺 4.恐喝 5.横領
6.背任
7.賍物(贓物)の罪(盗品等に関する罪)  
8.毀棄・隠匿
第3項 各罪の類別
1.財物罪と利得罪 2.奪取罪と非奪取罪
3.領得罪と非領得罪
第4項 財物
1.意味
2.財物と有体物
3.財物と財産的価値
4.動産・不動産
5.財物と禁制品
第5項 財産上の利益

第2章 窃盗の罪(罰金刑に対応)
第1項 窃盗罪
1.他人の財物
2.窃取する
3.不法領得の意思
4.未遂
5.処罰
6.親族間の犯罪に関する特例
7.特別法
【実例】1(置き忘れた財布)
【実例】2(死者の占有)
【実例】3(裁判所の仮処分で執行官の保管となっていた自己所有森林の無断伐採)
【実例】4(使用窃盗)
【実例】5(窃取既遂)
第2項 不動産侵奪罪
1.他人の不動産
2.侵奪
3.処罰

第3章 強盗の罪
第1項 強盗罪
1.暴行・脅迫
2.強取
3.財産上不法の利益を得た
4.処罰
5.特別法
【実例】1〜2(暴行・脅迫の程度)
【実例】3(ひったくり強盗)
【実例】4(相手の畏怖状態に乗じた奪取)
【実例】5(暴行と財物奪取との因果関係)
【実例】6(居直り強盗)
第2項 強盗予備罪
1.強盗の予備
2.罪数
【実例】(準強盗をする目的での予備)
第3項 事後強盗罪(「準強盗罪」)
1.趣旨
2.窃盗
3.暴行・脅迫
4.目的
【実例】1(逮捕を免れる暴行)
【実例】2(窃盗の機会、警察官に対する暴行・脅迫)
第4項 昏酔強盗罪(「昏睡盗罪」)
1.昏酔させる
2.強盗として論ずる
第5項 強盗致傷罪・強盗致死罪・強盗殺人罪
1.強盗
2.人
3.死傷の結果
4.故意
5.未遂
【実例】1〜2(強盗の機会)
【実例】3(全く無関係の人を殺してしまった場合)
【実例】4(事後強盗犯の犯した殺傷行為)
【実例】5(強殺と財物奪取との関係)
【実例】6(財産上不法の利益)
第6項 強盗強姦罪・強盗強姦致死罪
1.強盗
2.強姦
3.よって
4.死亡させる
5.未遂
【実例】1(事後強盗と本条との関係)
【実例】2(共犯のある場合)

第4章 詐欺及び恐喝の罪
第1項 詐欺罪
1.欺く
2.財物・不法領得の意思
3.交付させる
4.財産上不法の利益
5.1項と2項との関係
6.処罰
【実例】1〜3(処分行為その一〜その三)
【実例】4(訴訟詐欺)
【実例】5(国家的法益の場合)
【実例】6(権利の行使)
【実例】7(窃取した通帳による払戻し)
第2項 電子計算機使用詐欺罪
1.趣旨
2.前条に規定するもののほか
3.人の事務処理に使用する電子計算機
4.虚偽の情報若しくは不正な指令を与え
5.財産権の得喪若しくは変更に係る不実の電磁的記録
6.財産権の得喪若しくは変更に係る虚偽の電磁的記録(後段)
7.人の事務処理の用に供し
8.財産上不法の利益を得
9.その他(①着手時期 ②故意 ③親族相盗例 ④他罪との関係)
第3項 準詐欺罪
1.未成年者
2.知慮浅薄
3.心神耗弱
4.乗じて
5.他罪との関係等
第4項 恐喝罪
1.恐喝
2.財物の交付
3.財産上不法の利益
4.処罰
5.他罪との関係
【実例】1(恐喝に当たる事例)
【実例】2(暴力団員らの恐喝)
【実例】3(虚偽事実の告知による恐喝)
【実例】4(黙示の処分行為)
【実例】5(債権取立と恐喝、権利の行使)

第5章 横領及び背任の罪
第1項 総 説
第2項 横領罪
1.自己の占有する他人の物
2.横領行為
3.公務所より保管を命ぜられた物
4.処罰
【実例】(不動産の二重売買)
第3項 業務上横領罪
1.業務上の占有
2.横領行為
3.処罰
第4項 遺失物横領罪
1.占有を離れた他人の物
2.横領行為
第5項 背任罪
1.他人のためにその事務を処理する者
2.その任務に背く行為(背任行為)
3.財産上の損害
4.図利加害の目的
5.背任と横領との区別
6.処罰
7.特別法

第6章 盗品等に関する罪
第1項 賍物(贓物)
1.財産犯(領得罪)によって取得された物である
2.被害者が法律上追求することができなくなれば、賍物性を失う
3.盗品等に関する罪(賍物罪)を処罰する趣旨
第2項 盗品等無償譲受け罪・盗品等運搬罪・盗品等保管罪盗品等有償譲受け罪・盗品等処分あっせん罪
1.無償譲受け
2.運搬
3.保管
4.有償譲受け
5.有償処分のあっせん
6.故意犯(知情)
第3項 親族間の犯罪の特例
第4項 本犯の共犯と本罪との関係
【実例】(窃盗本犯と共同で賍物を運搬した場合)

第7章 毀棄及び隠匿の罪
第1項 公用文書毀棄罪・公電磁的記録毀棄罪
1.公務所の用に供する文書
2.公務所の用に供する電磁的記録
3.毀棄
【実例】1(弁解録取書を丸めて捨てた)
【実例】2(署名押印のない交通切符の引き裂き)
第2項 私用文書毀棄罪・私電磁的記録毀棄罪   
1.権利又は義務に関する文書
2.他人の文書
3.権利又は義務に関する電磁的記録
4.他人の電磁的記録
5.毀棄
6.処罰
【実例】(他人の有価証券の隠匿)
第3項 建造物等損壊罪・建造物等損壊致死罪・建造物等損壊致傷罪
1.建造物
2.艦船
3.損壊
4.致死傷
5.処罰
6.特別法
【実例】(ビルの美観を害したビラ貼り)
第4項 器物損壊罪(「毀棄罪」)   
1.前3条に規定するもののほか
2.損壊
3.傷害
4.処罰
5.特別法
第5項 境界毀損罪
1.境界標
2.境界
3.処罰
第6項 信書隠匿罪
1.他人の信書
2.隠匿
3.処罰
4.特別法
第2編 社会的法益に対する罪
第1部 公共の平穏を害する罪

第1章 騒乱の罪
第1項 騒乱首謀罪・騒乱指揮罪・騒乱助勢罪・騒乱付和随行罪
1.多衆
2.集合
3.共同意思
4.暴行・脅迫
5.首謀者
6.指揮
7.率先して勢いを助け
8.付和随行
第2項 多衆不解散首謀罪・多衆不解散罪
1.不解散
2.当該公務員
3.3回以上
4.首謀者

第2章 放火及び失火の罪
第1項 現住建造物等放火罪
1. 放火
2.焼損
3.建造物等
4.現に人が住居に使用する
5.現に人がいる
6.処罰
7.特別法
【実例】1(居住者殺害後の放火)
【実例】2(住宅に近接する物置への放火)
【実例】3(駅ビルの一部であるコンクリート造り交番への放火)
第2項 非現住建造物等放火罪・自己所有非現住建造物等放火罪
1.非現住建造物等放火
2.人の住居に使用せず
3.自己の所有物
4.公共の危険を生じなかったとき
5.罰しない
6.処罰
【実例】(不作為の放火)
第3項 建造物等以外放火罪・自己所有建造物等以外放火罪
1.以外の物
2.よって公共の危険を生じさせた
3.自己の物
4.特別法
【実例】1(ごみ入り紙袋への放火)
【実例】2(不燃建築材の建物への放火)
第4項 建造物等延焼罪・建造物等以外延焼罪
1.本条の趣旨
2.延焼
第5項 消火妨害罪
1.火災の際 2.消火用の物 3.隠匿、損壊、その他の方法
4.特別法
第6項 建造物等失火罪・自己所有非現住建造物等失火罪
1.失火により
2.公共の危険 3.特別法
第7項 激発物破裂罪・過失激発物破裂罪
1.激発すべき物
2.損壊
3.放火の例による
4.失火の例による
【実例】(ガス自殺目的のガス爆発)
第8項 業務上失火(業務上過失激発物破裂)罪・重過失失火(重過失激発物破裂)罪
1.加重的構成要件
2.業務上必要な注意
3.重大な過失
4.他罪
【実例】(サウナ風呂製作上耐火性に不備があった失火事件)
第9項 ガス等漏出罪・ガス等漏出致死罪・ガス等漏出致傷罪
1.危険の対象
2.故意犯
3.致死傷

第3章 出水及び水利に関する罪
第1項 現住建造物等浸害罪
1.出水させる 2.浸害する
第2項 建造物等以外浸害罪
1.前条に規定する物以外の物
2.自己の物
3.前項の例による
第3項 水防妨害罪
1.水害の際
2.水防
3.特別法
第4項 過失建造物等浸害罪・過失建造物等以外浸害罪
1.過失による出水
2.他罪との関係
第5項 水利妨害罪
1.水利
2.出水
3.特別法

第4章 往来を妨害する罪
第1項 往来妨害罪・往来妨害致死罪・往来妨害致傷罪
1.陸路
2.水路
3.橋
4.損壊
5.閉塞
6.往来の妨害
7.致死傷
8.傷害の罪との比較
9.処罰
10. 特別法
第2項 電汽車往来危険罪・艦船往来危険罪
1.趣旨
2.客体
3.行為
4.既遂
5.特別法
第3項 電汽車転覆罪・艦船転覆罪・電汽車転覆致死罪等
1.現に人がいる
2.転覆
3.沈没
4.破壊
5.致死
6.処罰
7.特別法
第4項 電汽車往来危険転覆罪・艦船往来危険転覆罪等
1.結果的加重犯
2.致死
第5項 過失往来妨害罪・業務上過失往来妨害罪
1.往来の危険
2.転覆・沈没・破壊
3.過失により
4.業務に従事する者
5.致死傷
【実例】(自動車の酒酔い運転と鉄道線路上への自動車の放置)

第5章 あへん煙に関する罪
第1項 あへん煙輸入罪等
1.あへん煙
2.輸入
3.製造
4.販売
5. 所持
6.処罰
第2項 あへん煙吸食器具輸入罪等
1.吸食器具
2.処罰
第3項 税関職員あへん煙等輸入罪
1.税関職員
2.輸入を許す
3.処罰
第4項 あへん煙吸食罪・あへん煙吸食場所提供罪
1.吸食
2.場所提供
3.利益を図る
4.処罰
第5項 あへん煙等所持罪
1.所持

第6章 飲料水に関する罪
第1項 浄水汚染罪
1.人の飲料に供する
2.浄水
3.汚染
4.使用不能
第2項 水道汚染罪
1.水道
2.公衆の飲料用浄水
3.水源
第3項 浄水毒物混入罪
1.毒物その他人の健康を害すべき物
第4項 浄水汚染致死罪・水道汚染致死罪等
1.致死傷
2.処罰
第5項 水道毒物混入罪・水道毒物混入致死罪
1.混入
2.致死
第6項 水道損壊罪
1.水道
2.特別法
第2部 公共の信用を害する罪

第1章 通貨偽造の罪
第1項 通貨偽造罪・通貨変造罪・偽造通貨行使罪等
1.通用する
2.貨幣
3.紙幣
4.銀行券
5.偽造
6.行使の目的
7.変造
8.行使
9.交付
10.輸入
11.処罰
【実例】(千円札の変造)
第2項 外国通貨偽造罪・外国通貨変造罪・偽造外国通貨行使罪等
1.日本国内に流通する
2.外国の貨幣等
3.処罰
第3項 偽(変)造通貨収得罪
1.収得
第4項 偽(変)造通貨収得後知情行使罪等
1.収得後の知情
2.額面価格
3.二千円以下
第5項 通貨偽(変)造準備罪
1.器械
2.原料
3.準備

第2章 文書偽造の罪
第1項 保護法益
第2項 文書の意義
1.意識内容の表示
2.永続性
3.表示内容
4.作成名義
5.写真コピーの文書性
第3項 偽 造
1.意義
2.当該文書の作成・限のないこと
3.代理資格の冒用
4.代理・限を超えた場合
5.偽造の方法
6.偽造の成立
7.偽造の処罰
第4項 変 造
1.意義
2.態様
3.偽造との区別
第5項 行 使
1.意義
2.偽造との関係
第6項 電磁的記録
第7項 詔書偽(変)造罪
1.御璽
2.国璽
3.御名
4.詔書
5.その他の文書
第8項 有印公文書偽(変)造罪・無印公文書偽(変)造罪
1.本条の構成
2.公文書
3.印章と署名
4.偽造・変造
5.公印偽造罪・公印不正使用罪との関係
【実例】1(実在しない公務所名義の文書)
【実例】2(不動産登記簿の偽造とその謄本の申請)
第9項 虚偽有印公文書作成罪・虚偽無印公文書作成罪
1.犯罪の主体
2.行為
3.処罰
【実例】(情を知らない上司の利用)
第10項 公正証書原本不実記載罪・免状等不実記載罪・
電磁的公正証書原本不実記録罪
1.権利若しくは義務に関する公正証書の原本
2.公正証書の原本として用いられる電磁的記録
3.虚偽の申立
4.不実
5.行為
6.免状・鑑札・旅券
7.未遂
【実例】1(他人の名前を使った運転免許の取得)
【実例】2(コンピューター・システムを利用した「自動車登録ファイル」登録名義の承諾の効果)
第11項 偽造有印公文書行使罪・不実記載公正証書原本行使罪等
1.行使
2.供用
3.未遂
【実例】1(偽造の自動車運転免許証の車内携帯)
【実例】2(有効期限の切れている偽造免許証の呈示)
第12項 有印私文書偽造(変造)罪・無印私文書偽造(変造)罪
1.本条の構成
2.権利、義務に関する文書
3.事実証明に関する文書
4.偽造・変造
5.有印私文書偽造
6.無印私文書
【実例】(交通切符の違反者供述書欄の私文書偽造)
第13項 虚偽診断書等作成罪
1.行為
2.診断書・検案書・死亡証書
第14項 偽造有印私文書行使罪・虚偽診断書等行使罪等
1.行使
2.処罰
3.未遂
第15項 私(公)電磁的記録不正作出罪・不正作出私(公)電磁的記録供用罪等
1.人の事務処理を誤らせる目的
2.その事務処理の用に供する
3.権利、義務又は事実証明に関する電磁的記録
4.不正に作り
5.公務所又は公務員により作られるべき電磁的記録
6.人の事務処理の用に供し
7.未遂
8.その他

第3章 有価証券偽造の罪
第1項 総 説
第2項 有価証券偽造罪・有価証券変造罪・有価証券虚偽記入罪
1.偽造
2.変造
3.虚偽の記入
【実例】(虚無人名義の約束手形)
第3項 偽造有価証券行使罪・変造有価証券行使罪・虚偽記入有価証券行使罪
1.趣旨
2.行使・交付・輸入
3.処罰
第4項 支払用カード電磁的記録不正作出罪等
1.本条の趣旨 2.人の財産上の事務処理を誤らせる目的
3.その事務処理の用に供する電磁的記録
4.クレジットカードその他の代金又は料金の支払用のカード
5.構成するもの(電磁的記録)
6.不正に作る
7.預貯金の引出用カード
8.用に供する
9.電磁的記録をその構成部分とするカード
10.譲渡し、貸渡し
11.輸入
12.その他
第5項 不正電磁的記録カード所持罪
1.本条の趣旨
2.客体
3.所持
第6項 支払用カード電磁的記録不正作出準備罪
1.本条の趣旨
2.目的
3.電磁的記録の情報
4.取得
5.情を知って
6.提供
7.保管
8.器械又は原料
9.準備
第7項 未遂罪

第4章 印章偽造の罪
第1項 総 説
第2項 御璽等偽造罪・御璽等不正使用罪・偽造御璽等使用罪
1.行為
2.処罰
第3項 公印偽造罪・公印不正使用罪・偽造公印使用罪
1.行為
2.印章・署名
3.偽造
4.不正使用
5.偽造印章・署名の使用 6.処罰
【実例】(警察官の肩書付き名刺の作成・使用)
第4項 公記号偽造罪・公記号不正使用罪・偽造公記号使用罪
1.公務所の記号
2.行為
3.処罰
第5項 私印偽造罪・私印不正使用罪・偽造私印使用罪
1.他人の印章・署名
2.偽造
3.不正使用
4.使用
5.処罰

第4章の2 不正指令電磁的記録に関する罪
第1項 不正指令電磁的記録作成罪等
1.立法趣旨
2.正当な理由がないのに
3.人の電子計算機における実行の用に供する
4.その意図に沿うべき動作をさせず、又はその意図に反する動作をさせるべき不正な指令
5.不正な指令を記述した電磁的記録、その他の記録
6.作成・提供
7.供用・未遂
第2項 不正指令電磁的記録取得罪等
1.正当な理由がないのに
2.前条第1項の目的
3.取得・保管
第3部 風俗を害する罪

第1章 わいせつ、姦淫及び重婚の罪
第1項 総 説
第2項 公然わいせつ罪
1.公然
2.わいせつな行為
第3項 わいせつ文書等頒布罪・同販売罪・同陳列罪・同所持罪
1.わいせつ物
2.頒布
3.電気通信の送信による頒布
4.公然陳列
5.有償頒布目的所持・保管
6.特別法
【実例】1(性器の部分を塗りつぶしたポルノ写真)
【実例】2(英語のポルノ小説)
【実例】3(ポルノ映画フィルムの貸主の責任)
【実例】4(サイバーポルノ)
【実例】5(同じ程度のわいせつ物が市販されていることと犯罪の成否)
第4項 強制わいせつ罪
1.本条の趣旨
2.暴行・脅迫
3.わいせつな行為
4.処罰
【実例】(接吻はわいせつ行為か)
第5項 強姦罪
1.暴行・脅迫
2.姦淫する
3.未遂
4.処罰
【実例】(自動車に引きずり込む行為と強姦の着手)
第6項 準強制わいせつ罪・準強姦罪
1.行為
2.心神喪失・抗拒不能
【実例】1(覚せい罪を注射した事例)
【実例】2(治療行為を装った姦淫)
第7項 集団強姦罪
1.行為
2.2人以上の者が現場において共同して犯した
第8項 強制わいせつ致死(傷)罪・強姦致死(傷)罪等
1.行為
2.死傷の結果
3.処罰
【実例】(輪姦の際の致傷)
第9項 淫行勧誘罪
1.行為
2.特別法
第10項 重婚罪
1.配偶者のある者
2.重婚
3.相手方となって婚姻した者

第2章 賭博及び富くじに関する罪
第1項 総 説
第2項 賭博罪
1.偶然性
2.賭博
3.財物を賭けること
4.一時の娯楽に供する物
5.既遂
6.特別法
第3項 常習賭博罪・賭博開張等図利罪(賭博開張図利罪・博徒結合図利罪)
1.常習賭博罪
2.賭博開張図利罪
3.博徒結合図利罪
4.特別法
【実例】(ギャンブル遊技機の設置)
第4項 富くじ発売罪・同取次罪・同授受罪
1.富くじ
2.行為

第3章 礼拝所及び墳墓に関する罪
第1項 礼拝所不敬罪・説教等妨害罪
1.礼拝所に対する不敬な行為
2.説教等の妨害
第2項 墳墓発掘罪
1.墳墓
2.発掘
第3項 死体遺棄罪・遺骨等遺棄罪・棺内・置物遺棄罪等
1.死体
2.死体等の損壊
3.死体等の遺棄
4.死体等の領得
第4項 墳墓発掘死体遺棄罪・墳墓発掘遺骨等遺棄罪・墳墓発掘棺内・置物遺棄罪等
1.結合犯
2.墳墓発掘
第5項 変死者密葬罪
1.趣旨
2.変死者
3.検視
4.葬る
第3編 国家的法益に対する罪

第1章 公務の執行を妨害する罪
第1項 公務執行妨害罪・職務強要罪
1.保護法益
2.公務
3.公務員
4.職務の執行
5.執行するに当たり
6.暴行・脅迫
7.職務行為の適法性(①その行為が、その公務員の一般的(抽象的)権限の範囲内にあること ②具体的職務行為について法律上の要件を具備していること ③一定の方式や手続きが必   要な行為にあっては、それらを正しく踏んでいること)
8.公務執行に対する認識
9.職務強要
10.特別法
【実例】1(用便中に襲撃された派出所警察官)
【実例】2(職務質問のため通行人の腕を掴まえた警察官)
【実例】3(自動車の窓から手を入れてスイッチを切り運転を制止した警察官)
【実例】4(エンプラ反対飯田橋事件)
【実例】5(庁舎管理権に基づく排除行為に対する反撃)
【実例】6(誤認逮捕された者の反撃)
第2項 封印破棄罪
1.封印
2.差押の表示
3.損壊
4.命令・処分を無効にする
5.故意
6.その他
第3項 強制執行妨害目的財産損壊等罪
1.強制執行
2.行為者
3.譲渡の仮装
4.債務負担の仮装
5.現状改変
6.不利益条件での譲渡・権利設定
7.特別法
第4項 強制執行行為妨害等罪
1.立法趣旨
2.偽計・威力
3.強制執行の行為
4.暴行・脅迫
5.特別規定
第5項 強制執行関係売却妨害罪
1.立法趣旨
2.売却
3.その他
4.特別規定
第6項 加重封印等破棄罪等
1.立法趣旨
第7項 公契約関係競売等妨害罪
1.公の競売・入札
2.偽計・威力
3.公正を害すべき行為
4.公正な価格
5.談合
6.特別法

第2章 逃走の罪
第1項 単純逃走罪
1.裁判の執行により拘禁された既決の者
2.裁判の執行により拘禁された未決の者
3.逃走
4.処罰
第2項 加重逃走罪
1.前条に規定する者
2.勾引状の執行を受けた者
3.拘禁場・拘束のための器具の損壊
4.暴行・脅迫
5.結合犯
6.2人以上通謀して逃走
7.処罰
第3項 被拘禁者奪取罪
1.法令により拘禁された者
2.奪取
3.処罰
第4項 逃走援助罪・逃走援助暴行罪(「逃走幇助罪」等)
1.逃走を容易にすべき行為
2.前項の目的
3.暴行・脅迫
4.処罰
第5項 看守者逃走援助罪(「看守者逃走幇助罪」)
1.主体
2.逃走させる
3.処罰

第3章 犯人蔵匿証拠隠滅の罪
第1項 犯人蔵匿罪・犯人隠避罪
1.罰金以上の刑に当たる罪
2.罪を犯した者
3.拘禁中に逃走した者
4.蔵匿する
5. 隠避させる
6.故意
7.犯人自身の行為
8.処罰
第2項 証拠隠滅罪
1.他人の刑事事件
2.証拠
3.隠滅する
4.偽造する
5.変造する
6.使用する
7.処罰
第3項 証人威迫罪
1.刑事事件
2.捜査審判に必要な知識
3.知識を有すると認められる者
4.行為
5.故意
6.特別法

第4章 偽証の罪
第1項 偽証罪
1.宣誓した証人
2.虚偽の陳述
3.本人の偽証教唆
4.自白の特例
5.特別法
第2項 虚偽鑑定罪・虚偽通訳罪・虚偽翻訳罪
1.通訳人・翻訳人
2.自白の特例

第5章 虚偽告訴の罪
第1項 虚偽告訴罪
1.人に
2.刑事又は懲戒の処分
3.目的
4.申告
5.虚偽
6.処罰

第6章 汚職の罪
第1項 公務員職権濫用罪
1.職権を濫用
2.公務員
3.準起訴手続
第2項 特別公務員職権濫用罪
1.警察の職務を行う者
2.補助者
3.逮捕・監禁
第3項 特別公務員暴行陵虐罪
1.暴行
2.陵辱・加虐
第4項 特別公務員職権濫用致死(傷)罪・特別公務員暴行陵虐致死(傷)罪
1.処罰
第5項 単純収賄罪・受託収賄罪・事前収賄罪
1.賄賂罪
2.賄賂
3.公務員
4.職務関連性
5.単純収賄
6.受託
7.事前収賄
8.特別法
第6項 第三者供賄罪
1.第三者供賄罪
2.第三者
第7項 加重収賄罪・事後収賄罪
1.加重収賄
2.事後収賄
第8項 あっせん収賄罪
1.あっせん
2.報酬としての賄賂
第9項 贈賄罪・あっせん贈賄罪
1.賄賂を供与する
2.賄賂供与の申込をする
3.賄賂供与の約束をする
第10項 賄賂の没収と追徴
判例索引
事項索引

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